六十周年記念大会・講演会・祝賀会


 畏くも天皇陛下にあらせられましては、御即位二十年の佳節をお迎えになられました事、大慶に存じ上げます。
陳者 当会、北海道神社庁札幌支部青年神職文月会が、この良き年に創立六十周年を迎えました。戦後の動乱期、昭和二十三年七月二十日に当時の青年神職・先輩諸兄の熱き情熱と志が形となり、当会を発足させてから六十年。想像に絶する大変な御苦労を背負いながらも斯界の為日本の為と日々粉骨砕身していた先輩方の心に思いを致し、その心が数々の修羅場を経ながらも脈々と受け継がれ今に至っております事を思いますれば、今こうして当会が六十年という人生に於いて還暦の時を迎える事ができました事、今更ながらも改めて歴史の重みと先輩諸兄に感謝の念を抱かずにはいられません。先ず以て厚く御礼申し上げる次第でございます。

 時代と共に社会情勢が移り変わり、神道に求められる物の本質は変わらないものの、神道教化の手法や手段は大きく変わってきております。今や、青少年の心の荒廃が目立ち、学校での道徳教育が形を為さず、家庭は家庭として機能せず、国内外には問題が山積み、国内に於いても目に見えない勢力による目に見えない侵略が着々と進み、国内のマスメディアによる不自然極まりない左派思想的放送内容と、悠久の歴史を誇る我が国の道義国家としての国体が崩壊寸前となっております。国外を見ましても、特に近隣の国々は我が国を虎視眈々と狙い、我が国土と精神を侵略すべく、詰め寄ってきています。国家の危機は、外からも内からもすぐそこまで来ています。最早「神道は言挙げせず」という時代ではありません。

 神社界は、我が国悠久の歴史・伝統・文化・日本人としての心を今に伝える最後の砦、伝道者的存在であるべきと思います。従いまして我々は青年神職として今一度、偉大なる先輩方が築き育んでこられた伝統・精神をしっかりと胸に刻み、常に自己研鑽に励み、斯界の発展の為に尽してゆく所存です。鳥居を背負う我々一人一人が、正しい歴史認識を持ち日本の伝統文化をしっかりと伝えるべく、美しい国日本の国体をしっかりと見据えて活動すべく、斯界の尖兵として時局問題を始めとする様々な諸問題に立ち向かうべく、切磋琢磨し邁進して参ります。改めまして先輩諸兄には猶一層の御指導御鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。(後略)
(以上、創立六十周年記念誌「ふみづき」より転載 / 文責:中村文彦)


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