札幌護国神社霊璽奉安祭


 御霊璽奉安祭は午後七時より厳かに斎行され、今年新たに四柱の御英霊が合祀されまして、御祭神の総数は25,530柱となりました。本会会員による御奉仕は本年で十回目となり、私自身も二回目となりました。
 昨年同様祭典後に小雨が降り出し、その雨を眺めながらある和歌が思い出されました。数年前の産経新聞に載った遺族の方の和歌で

「いかなれば かくもみにくき 国となり わが夫(つま)の命 ただいたはしき」

英霊となった夫の御霊を頼りに生き抜いてこられた、八十歳を越えた妻の詠んだ痛切な心の叫びの和歌です。
 その小雨は涙雨のようで、戦前の日本人が偲ばれて英霊の声なき声とも感じられました。
 皇国の弥栄を信じ身を挺された護国の英霊に、今を託された我々の処し方が問われているような感慨を持ちました。
 浄闇に浮かぶぼんぼりの灯りを思い起こし、誓いを新たにして、御霊の清安なることを御祈念申し上げる次第です。
(以上、通信「ふみづき」第13号より転載 / 文責:菊池重芳)



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